※ 白 蟻 の 生態

 白蟻の生活環
 
 シロアリはすべて巣穴を作り、その中に王と女王が滞在し、働きアリが餌を運ぶ。巣穴は餌となる材の中に作るもの、地中に作るものが多いが、熱帯や乾燥した草原のものは、地表に盛り上がったアリ塚(蟻塚)を作るものが多い。アリ塚は土や自身の排泄物などでできており、一つのアリ塚には数百万匹棲んでいる。塚の壁は厚さ15pに達するものもあり、高温や乾燥から、中のシロアリを守ってくれる。アリ塚には直径5mmほどの穴がいくつも開いている。働きアリは塚の外に出て、枯れ木、枯れ葉、その他植物遺体を摂食するものが大部分だが、高等シロアリと呼ばれるシロアリ科のシロアリにはユニークな生態のものがあり、その中にはキノコを栽培するシロアリもある。それらは喰った枯死植物を元にしてキノコを栽培する為の培養器を作る。それを入れるための巣穴を特に作る必要がある。日本では八重山諸島に分布するタイワンシロアリが地下に巣穴を掘り、そのあちこちにキノコ室を作る。樹上生活のものもある。やはり高等シロアリで八重山諸島に生息するタカサゴシロアリは、樹木の幹に頭大の丸い巣を付ける。餌は近くの枯れた幹で、働き蟻がそれをくわえて運び込む。熱帯では、地表の枯れ木や枯葉を主として持ち込むものもあり、それらは巣穴から働きアリが地表を歩いて取りに行く。隊列をなして餌運びをする働きアリの列の外側を、兵アリが守っている。

羽アリ(ヤマトシロアリ)
 群飛時期・時間 4月〜5月おもに昼間から夕方
色・形状特色 黒褐色・頭部体長の1/2
 サイズ やや小型
被害特性 湿度のある場所 床下の被害多し
被害地域 日本全国が対象

(巣作り)の第一段階


羽アリ( イエシロアリ)
 群飛時期・時間 5月末から7月 夕方から夜にかけて
色・形状特色 淡褐色・体長の1/3
サイズ 大きめ
被害特性 加害速度早く建物全体に被害が及ぶ
被害地域 西日本以西・太平洋側
   
 ヤマトシロアリの群飛前 一斉に飛び出す前の状態です  イエ白蟻の群飛  
下の画像は しろありの女王と王のつがい
(営巣活動開始)  羽を落とした後ツガイとなる
皆さんの目によくする光景です

 

成長したシロアリ

左は兵隊アリ
右は職アリ(働きアリ)


シロアリの移動手段(やがて家屋に侵入開始!!)
 白蟻の移動手段には上記の画像を ご参照ください。土中をそのまま 移動する場合、または羽蟻による 群飛行動があります。

                                    弊社が 平戸で捕まえたイエしろありの女王


白蟻の社会 種類と役割
シロアリの構成    
  女王と王
大きいほうが女王
小さいほうが王
   白蟻はカースト(階級)と同じで親である女王や王を中心に大きなコロニーを形成しています。女王の寿命は?と思っている方は必ずいると思います。寿命は概ね 巣の存続活動から見て15年は経過していて、まだ健在してるとのことですからおおよそ20年は間違いないと思われます。
 有翅虫(ニンフ)   羽アリと有翅虫は群飛(ハネムーン飛行) で雌雄が番となり生殖活動をしてコロニーの維持存続のための白蟻を増やします その前の飛び立つ前の段階です
ニンフは擬蛹ともいいますが、サナギという意味はまったくなく、有翅虫の前段階の幼虫です。他の昆虫ではニンフというのは幼虫を意味する言葉ですが、シロアリの場合はとくに羽アリの前段階をさします。
初期のニンフは背中に小さな翅芽をもち、他の幼虫よりやや大きい固体ですが、職蟻として活動しています。
成長するにつれて翅芽は翅鞘となって長大になり、このなかで有翅虫の羽が作られるのです。
 兵隊蟻    兵蟻
兵蟻はシロアリの進化を代表する個体であり、種の違いによって大きく変異し、一般に兵蟻の外形が種の同定の根拠とされます。
雌雄の区別はありますが、生殖能力やみずから採餌する能力もなく、いかなる「労働」にもむいていません。
種によってコロニーでの数量的割合の違いがあり、イエシロアリやテングシロアリ亜科のように頭殻の丸いタイプの兵蟻は、コロニー規模そのものも大きいこと から、兵蟻の絶対量も多くなり、集団で外敵と戦います。しかし、レイビシロアリ科などでは兵蟻の個体数が少なく、外敵と戦う行動は限定的です。
兵蟻も種によっては大小2型または3型に分かれることもあります。
また、ムヘイシロアリ
Anoplotermesのように兵蟻のいない種や兵蟻のいる種でも、職蟻が兵蟻以上に外敵と戦うことも珍しくありません。
 職蟻  職蟻
職蟻とはシロアリの本来の姿を代表する個体であり、種の違いによる変異が少なく、ふつう「幼虫」と呼ばれる初齢幼虫をのぞく幼虫期間全体の呼称です。
コロニーの大多数を占め、採餌、栄養分配、蟻道等の構築、卵の世話などほとんどの作業を行う、シロアリの実体をなす個体群です
雄雌の区別はありますが、生殖能力は未発達のまま猶予されていて、ふつう生殖階級に成長したときに生殖能力が発現します。
種によっては大小または大中小のタイプにわかれて分業することもあります。
なお、レイビシロアリ科の職蟻を「擬職蟻pseudergate」と呼ぶこともありますが、これは職蟻が他の階級に成長できないいわゆる「真の職蟻」として固定されるイエシロアリや高等シロアリと異なり、すべての個体が生殖虫に向かって成長できるということから、「ほんとうの職蟻ではない」「臨時の職蟻」という意味で使われる言葉です。
しかし、レイビシロアリ科以外でも、比較的下等な種ではシロアリの職蟻のうち老齢でないものはすべて他の階級への成長の可能性があるので広い意味で「擬職蟻」と呼べるのです。